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新国立劇場バレエ団『カルミナ・ブラーナ』初日

2005-2006シーズン開幕となるこの『カルミナ・ブラーナ』公演、主に演奏会形式になることが多い作品だけに、客層はバレエだけでなくオペラ・クラシック音楽愛好家らしき人々も多く訪れていたように感じました。

まずあまり広くないオーケストラピットにオーケストラとピアノ、そして約60人程の合唱団が入っての演奏にちょっと驚き。合唱団はピットではなく他の場所に入るのかと思っていたけど、入るものなのね。

演奏会形式の場合でも聴衆を圧倒してしまうくらいパワーを持ったこの作品、そこに視覚としての舞踊が加わってさらに迫力が増していました。第1部「春」では移ろいやすい異性への恋心・愛を表現し、第2部では「居酒屋にて」では欲望をテーマにユーモラスなローストスワンで食欲を(性欲も含む?)、また男性陣総出演でウエストサイド物語のよな喧嘩シーンもあり。第3部「求愛」は売春宿を舞台にした性愛を表現。取り扱っているテーマは結構ドロドロしていると思うんだけど、品の良いユーモアとキビキビした動きによってそんなに重くはなっていません。

神学生1はグレゴリー・バリノフさん。端正で安定した踊りで良かったです。童顔なので恋心を抱く役の雰囲気に合っていました。神学生2を踊った吉本泰久さんは絶好調。アクロバティックなソロを完璧に決めたし、その他でもキレキレの動きを見せていました。神学生3はゲストのイアン・マッケイさん。踊りがとても大きくて風格あり。また、その鍛え抜かれた肉体美はまさに眼福。美しかったです。
運命の女神フォルトゥナはシルヴィア・ヒメネスさん。目隠し+ハイヒールという難度の高い振りも問題なくこなしていました。また何もしていない時でも目が引きつけられる存在感があるダンサーで、それが女神という役どころに威厳を与えていました。恋する女はさいとう美帆さん。やわらかで蝶のように舞う踊りで、移り気な恋心を体現していました。ローストスワンは真忠久美子さん。色気と豊かな表情とユーモラスは動きで存在感がありました。退場直前の表情は必見です。

その他のダンサー達も舞台上で踊り走り転がって、舞台に躍動感を与えていました。そういえば寺島姉妹が同じ衣装・踊りでペアで踊るシーンがあったけど、このバレエ団に入ってからこういう配役は初めてでは?

そんなこんなでとても楽しめた公演でした。私は全公演6日間行く予定ですが、たぶん何度見ても飽きることはないでしょう。終演後にチケット売り場に行列が出来ていたそうで、そう思ったのは私だけではないみたいです。

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