先週のAプロに続いてBプロを鑑賞。
演目は『三人姉妹』『カルメン』『田園の出来事』の3つ。
http://www.nbs.or.jp/stages/amours/index.html
ギエムが出演したのはそのうちの『カルメン』を除く2つ。決して派手な作品ではないけれど、それだけに演技力と流れを壊さない技術力が必要。ギエムはそのどちらも兼ねていて、至極自然に物語の中に入っていける。"バレリーナ"、"ダンサー"というよりも"女優"ギエムの舞台であった。
『三人姉妹』でのパートナーはニコラ・ル・リッシュ。ダイナミックな踊りとしっかりとしたサポートが素晴らしい。
『田園〜』ではマッシモ・ムッル。優男風の外見が作品設定によく似合う。すらりとした長身でラインが美しい。
その他では何といっても『三人姉妹』でクルイギン役のアンソニー・ダウエル。サー(Sir)の称号を持つ往年の名ダンサーによる表現はきわめて繊細で奥深い。ほんの少しの仕草や目線の動かし方で、人物の感情を見ている人全てに伝えることが出来る。ホントに偉大な方ですよ。
『田園〜』で養女役で抜擢された東京バレエ団の小出領子。可愛らしい外観と高い技術力で作品世界にしっかりと溶け込んでいました。夏にはルグリと『眠り』を踊るし、いよいよバレエ団の顔的存在になってきましたね。
残りの一つ、『カルメン』はアルベルト・アロンソ振付による、物語のエッセンスを凝縮した作品。以前東京バレエ団による上演を見ているので、どうしてもそれぞれの役にその時のダンサーのイメージがかぶってしまう。ホセ登場の時は首藤康之が出てきたように感じてしまったし、ツニガでは後藤晴雄を思い起こした。また、春に新国立劇場バレエ団による『カルメン』(石井潤振付)を見ていたため、音楽によってはそちらが浮かんできてしまった。それでも、以前よりも『カルメン』という作品について知識が増えていたので、楽しんで見ることが出来た。
3つの作品があったわけだけれど、それぞれ面白かったし楽しめました。個人的には『田園の出来事』が良かったなぁ。95年のロイヤルバレエ団来日公演の時に見て以来10年振りだったんだけれど、その時はまだこういう作品を楽しめるほどバレエを見ていなかった。でも今回はとても面白かった。10年間で、バレエに関する知識は格段に増えたし、見方の幅もかなり広くなったためなんだろうな。そういう意味では、今回のギエム公演は「玄人向け」なプログラムだったと思う。
そんなわけで7日間で6公演を見るというバレエ週間も一段落。
月末のKバレエの『白鳥の湖』まではしばらくお休みです。
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