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新国立劇場バレエ団『眠れる森の美女』その4

公演最終日。寝坊のためギリギリで会場入り。まだ昨日の余韻が残っている。

本日のオーロラ姫は真忠久美子。手足が長くスタイルに恵まれたバレリーナ。ただ今日は最初のローズ・アダージョで軸が定まらずにふらついたりして調子はイマイチの様子。表情もマイム中心のところではいいんだけど、難しい踊りになると素に戻ってしまうなど、振付を自分のものにはできていなかった印象。3幕になってようやく持ち直したけど、そんなわけで物足りなかったですね。
山本隆之のデジレ王子は抜群に安定していました。パートナーが不調ということでサポートもかなり気を使っていて丁寧だったし、王子としての品格もますます磨きがかかっていた。以前はどうしても"現代の若者"にしか見えなかったのですが、ここ数年で気品と風格が公演を重ねる毎に増してきた。頼もしい限りです。

他のキャストはほぼ昨日と同じ。アクリさんのカラボスは昨日よりは控えめだったかも。イリインさんの王様は貫録があってマイムも自然。リラの精の西川さんは昨日よりも柔らかさが出てきていて好印象。ダイヤモンドの精の西山さんは役名の通りキラキラ輝いていました。

特筆すべきは群舞の出来の素晴らしさ。見に行った4日間を通じて、高水準の踊りを見せてくれました。個人的には2幕夢の場面がお気に入りです。軽やかで音楽性に富んでいて、見ていて幸せになれる群舞でした。

オケは公演を通して満足の出来る演奏。特に2幕間奏曲でのバイオリンソロ(コンサートマスターによる)は秀逸でした。

この『眠れる〜』って上演時間が休憩込みで3時間半と長丁場なので、見ているだけで結構疲れるんですよね。でも登場人物も多いし舞台美術/衣装も豪華だし、見終わった後の満足感がとても高い作品です。

さて、新国の次回公演は6月末の『ドン・キホーテ』。底抜けに楽しい作品だし、初役も多いので期待しています。

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