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新国立劇場バレエ団『眠れる森の美女』その2

今日の主役はゲスト組。スヴェトラーナ・ザハロワとアンドレイ・ウヴァーロフでした(ニーナ・アナニアシヴィリは事情により降板)。初日はザハロワがローズ・アダージョで失敗したと聞いたので、きっと今日は気合いを入れてくるはず!と考えながら劇場入り。

ザハロワは昨年『眠り〜』で踊った時よりは調子を落としている感じ。バランスではふらつくことが多いし、回転でも軸ばぶれるのが多々あった。しかしそんな状態でも決めるところはしっかり決めるし、だんだんと調子を上げていったのはさすが。長い手足と柔軟な体、柔らかい所作など、ちゃんとオーロラらしく役作りをしていたのも好印象。文句ナシ、とは言えないですが、それでも一流の踊りを見せてくれたと思います。

ウヴァーロフは全体的にやや大人し目。新国の舞台のサイズがやや狭いというのもあるし、ザハロワが絶好調ではないのでそのサポートに専念していたようにも見えた。実際、二人で踊る場面ではすごく気を使っていたし。それでも要所要所の見せ場では、ダイナミックかつノーブルな踊りを披露。会場を沸かせていました。

リラの精は前田新奈。今まで何度も彼女の踊りは見ているのだけれど、今回の踊りは素晴らしい。確実な技術と、ゆったりと音楽に乗った優雅でおおらかな踊り、慈愛に満ちた守護者としての演技力など、文句のない出来でした。

青い鳥はマイレン・トレウバエフ。技術はあるけどちょっと地味な彼。でも今回はとっても優雅に美しく、華麗に踊っていました。普段は見えない"キラキラした感じ"も見受けられ、ちょっと一皮向けたかも、って思いました。
そしてなんといってもフロリナ王女で2年数ヶ月振りに登場の宮内真理子。登場のシーンでは会場から暖かい拍手が起きて、なんともいい雰囲気に。そして踊りはしっとりと落ち着きのある、品のあって奥ゆかしい。もっともっと見ていたかったです。

その他では猫の本島美和。昨年の公演で彼女の「猫演技」がツボにはまったんですが、それは健在。文字通り「猫の目のように」かわる表情が楽しめました(個人的にご贔屓にしてるっていうのもありますけどね)。G.バリノフ(長靴をはいた猫)とのコンビは息もピッタリ、最終日も楽しみです。
あと赤ずきんのさいとう美帆。彼女も表情の変化(ルンルン気分でおつかい→迷子で泣き出す→狼に狙われて怖がる)が面白い一人。狼にせまられて、怖がりながらキレイに手に持った花を落としていくところなんかは見ていてとても楽しい。

いつもは愚痴ることがおおいオーケストラ(東フィル)ですが、今回はとてもいい演奏を聴かせてくれています。この調子で最終日まで頑張ってください。

さて、明日は志賀三佐枝さんの日。先日今シーズンでの現役引退が急遽発表されたので、これが最後の全幕出演。見逃せません。

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