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ブログ

選手入場
試合風景
鈴木規郎のFK
いやー、強かったねーバイエルン。さすがブンデスリーガ王者です。
対するFC東京は代表4人+怪我人4人のレギュラー8人落ちのメンバー。しかも疲労を考慮してさらに2人をベンチスタートにしたので、キックオフ時、リーグ戦のスタメンは石川ただ一人(FWのササは移籍して間も無いので仕方ないけど)。他のメンバーはようするにベンチ要員&サテライトメンバー。別名"FC夢の島"状態(サテライトの試合はよく江戸川区夢の島競技場で行われる)。
バイエルンは1週間後にリーグ開幕ということで、怪我人以外はフルメンバー。またここで気の抜いたプレーをするとサブ落ちするかもしれないので、モチベーションも高かった。
...勝てるわけがありませんってば(^^;

私は普段見られない控えメンバーが、どこまで意地を見せてくれるのか、というところに注目していたんだけど、全然駄目だったねー。まったく通用しないし、前半途中からは完全に気合いの面でもしぼんでしまっていたし。
それなりに見せ場を作っていたのはリーグ戦に出場して結果を出している鈴木規、馬場、梶山、栗澤、石川などのメンバー。うーん、日頃「もっといろんなメンバーを使えばいいのに」って思ってたけど、これじゃなかなか使えないなぁ。監督の悩みが少しわかったような気がした。

バイエルンは「キレイなサッカー」「華麗なサッカー」とは無縁なんだけど、すごく基本に忠実でなにもかも強かった(フィジカル、パス、プレス等々)。相手を「粉砕する」「踏みつぶす」という感じのサッカーをするチーム(not「切り裂く」)。直に見たチームとしては一番強かったかもしれないな。

談笑するササとサンタクルス、ルーカス
最後の写真は試合開始前、FC東京の新外国人ササと談笑するサンタクルス(とルーカス)。パラグアイ代表FWが日本でこんな形で再開するなんて二人とも思ってもみなかったんじゃないのかな。かなり長いこと話してましたよ。

7/29(金)18時半開演。

見終わった後、なんかモヤモヤした気分になった。
2幕で寝ちゃったけど、ドンキで寝たなんて初めてだぞ!

正直、印象に残ったダンサーが3人しかいないのはどうなんだ。

バジルのホセ・カレーニョはちょっとお疲れモードだったけど、相変わらず端正で品があって素晴らしかった。ピルエットの軸は絶対ブレないし、演技もやり過ぎず薄過ぎず程良い感じ。絶好調ではないけれど、ちゃんと魅せてたね。プロだ。

ジプシーの踊りのエルマン・コルネホ。なんだありゃ。跳躍の高さ、体のしなり、回転、どれをとっても抜けていた。なんか「規格外」って感じの踊りだった。登場シーンが少ししかないのがとっても惜しい!もっともっと見たいぞ!

アモール(キューピッド)のサラ・レーン、とっても可愛くて踊りもキレイ。妖精のような現実感のない、透明感のある踊りだった。2幕はかなり眠かったけど、彼女が踊る時だけはばっちり目が覚めたくらい。

他はどーかなー。
キトリのジュリー・ケントは悪くは無かったし、主役らしいオーラももっていたんだけど、根本的にキトリ向きではないような印象。産休明けということもあり、踊りはちょっと流し気味だったし。まー、一応主役として頑張っていたのでいいかな。

エスパーダ、メルセデスのゲンナジー・サヴェリエフ&ヴェロニカ・パールトは...うーん、全然印象に残らなかった。サヴェリエフはゴメス怪我のため急遽代役だったんだけど、彼も病み上がりだったらしく、キレは全然なかった。前回来日の時は結構よかったんだけどね。パールトは...私の好みからは外れたタイプのバレリーナでした。なんというか、「重い」のよ。丁寧さもあまり感じなかったな。

キャラクテールは結構充実。
特にサンチョ・パンサ役のフリオ・ブラガド=ヤングは終始何かしらやっていて油断できない(笑)。なにしろカーテンコールの時までいろいろやってるんだから。
ガマーシュはギョーム・グラファン。パンフレットにある若かりし頃の2枚目写真からはとても想像できないくらい恰幅のいい姿だったけど(笑)、こちらも細かいことをいろいろやっていた。
ドン・キホーテ役はヴィクター・バービー。なんだかやたらと表情と感情の豊かなドン・キホーテだった。ああいうキャラクターだったっけ?騎士道精神とかは全然感じなかったけど、その辺りどーなんだろ?キトリ&バジルに味方してくれる、物分かりの良い老旅人くらいの役回りにしか思えなかったな。
ロレンソはアイザック・スタッパス。物分かりの悪いいかついオヤジ像だった。ガマーシュたちといろいろ絡んでいて、1幕では主役を見るか、脇の老人たちを見るかで迷った(笑)

で、冒頭の「モヤモヤ」の一番の原因はやはりコールド。もともとABTのコールドには大して期待はしてなかったんだけど、予想をはるかに下回る酷さだった。どこかの教室の発表会か?というくらい。よくもまあ、ここまでバラバラに踊れるもんだと感心してしまった。連日慣れない日本の環境で踊って疲れてるのはわかるけど、それにしても酷い出来なのは事実。「しばらくABTの全幕物は見なくてもいいかな」って思っちゃったよ。前回来日の時(『海賊』『メリー・ウィドウ』)にはそんなことは思わなかったんだけど...。

とりあえず今回のABTの来日公演は1回しか見に行けなかったけど、それで良かったかな、と思ってしまった。
ABTはスターシステムをとっているバレエ団。今回はそのスター(プリンシパル)に怪我人その他で結構な数が出演できなくなる事態になって、その弊害(舞台水準が一握りにスターに依存)がでちゃったのかな。

そんなわけで不完全燃焼に終わったABT観劇でした。。。

7/17:FC東京- 横浜Fマリノス戦その1
7/17:FC東京- 横浜Fマリノス戦その2

ホーム味の素スタジアムでは久しぶりの勝利!しかも相手はディフェンディング・チャンピオンの横浜!
4万3104人を集めた熱気に包まれたスタジアムが、本当に久しぶりに爆発しました。しかも点を決めたのは若手の3人。とても前向きになれる結果です。

これで調子を上げていけそうな気分になりました。いやー、勝利ってホントにいいもんですね!忘れてましたよ。

4日連続で上野に通い、ロイヤルの『マノン』を鑑賞。
濃厚な演技が主体の悲劇なので、見る前は「精神的にかなり疲れそう〜」なんて思ってたんだけど、終わってみたら「もっともっと見たーい」という気持ちになった。

初日はギエム/ムッル。
思いの外可愛らしいギエム、そのテクニックと身体能力はやはり驚異。視線の使い方がとても上手く、その時その時の感情がとてもわかりやすい。
ムッルは感情を内に秘めながらも、要所要所でそれが発露される。ただサポートに気を使いすぎて、表情が乏しかったのが気になった。

2日目はバッセル/ボッレ。
マクミラン直伝だけあって、とても明晰なマノン像をつくりだしたバッセル。特に2幕は絶品。気品と可愛らしさ、そして大人の色気を併せ持っていて、完成された踊り・表現だった。
ボッレは...うーむ、私は彼がどうやら苦手らしい。がっしりとした大柄な体、彫りの深い顔立ちと、ギリシャ彫刻のような風貌で美しいんだけど、特に心に響くものがない。この日の彼はかなりいい状態だったと思うし頑張っていたとは思うんだけど、やはり受け付けないものはしょうがない。そのためマノンとデ・グリューの間の愛情・葛藤もいまいち掴めなかった。
まあ、好みの問題だから仕方ないか。

3日目はコジョカル/コボー。
実は一番期待していなかった。コジョカルはとっても好きなバレリーナなのだが、その可愛らしい風貌から「ジュリエットはいいと思うけどマノンはどうかなぁ」と思っていたし。
だけどそんな不安は幕が開いたら吹き飛んでしまった。2幕での大人の色気や「魔性の女」的要素は薄かったけど、天性の「無垢な少女性」からくる魅力と、3幕での「完全な抜け殻」な姿に心を動かされた。あと5年くらいして、色気の使い方を身に付けたらものすごいマノンを見せてくれるかも。そんな期待を持たせてくれる出来でした。
そしてコボー。コジョカルとはずっと組んでいることもあって素晴らしいパートナーシップ。でも感動したのはそこではなくて、彼の演技力。デ・グリューの感情の動き・うねりが全て観客に伝わってくる大胆で繊細な表現。踊りをキレイに踊ることよりも、感情を伝えることを最優先にした踊りで、見ているだけで目が潤んでしまいました。いや、こんなに演技派だとは思わなかったです。

最終日はロホ/テューズリー。
ロホは前回のバレエフェスで見せてくれたようにテクニックがホントに素晴らしい。しかしそれ以上に彼女は「女優」として素晴らしいことを今回の舞台で見せてくれた。まず何より、全身からにじみ出る色香が「魔性の女」「ファム・ファタル」を表していて素晴らしい。しかも1幕では自身の魅力に無自覚なマノン像で、2幕ではその魅力を意識的に振りまくマノン像、その使い分けがまた上手い。ただ、3幕ではその色香が生命力にも感じられて、「沼地のパ・ド・ドゥ」での死が唐突に感じられた(ちなみにギエムの場合はあまりに力強すぎて唐突に感じた。バッセルとコジョカルは徐々に力尽きていく感じが出ていた)。
テューズリーはコープが病気で降板になったため急遽代役出演(たまたま来週の小林紀子バレエシアターの公演に出るために来日していた)。ロイヤル出身だし、以前新国立劇場でデ・グリューを踊っている経験も買われてのことだと思う(NBSは新国を敵視しているため当日配られたプロフィールにはそのことは記載していない)。新国で踊ったときは初役だったこともあり少々硬かったが、今回は伸びやかに踊っていた。調子も良かったように感じた。感情表現も激しくストレートに出していて好印象。体当たりでデ・グリューという役を演じていた。合わせる時間があまりなかったためか、ロホとのパートナーシップでは少々慎重になっていたところもあったがそれは仕方なしか。

主役以外では、3日目にレスコーを踊ったサモドゥーロフ。存在感、演技力、踊り、全てが高水準で舞台を盛り上げた。他の日のレスコーとは正直なところ格が違った(実際違うんだけど)。レスコーはこのくらいのダンサーでないと、この『マノン』という作品はホントの意味で盛り上がらないと思う。
4日目のホセ・マルティンも悪人面で雰囲気は出ていたけど、「妹への愛情」が薄かったな。1日目のディアゴ・ソアレスは雰囲気はいいんだけど踊りが不安定。2日目のリカルド・セルヴェラは童顔すぎてとてもマノン(バッセル)の兄には見えない。弟なら納得だったけどね。

ムッシューG.M.役は3人見たけど、個人的にはバッセルの日のクリストファー・サンダースが一番だと思った。いやらしさ、女性の脚へのフェティシズム(物語の時代を考えれば脚フェチは究極のエロ)、そして冷酷さのバランスがとれていた。彼に比べるとアンソニー・ダウエルは威厳がありすぎたし(貴族的すぎた)、ウィリアム・タケットは脚フェチ度が低かった(いやらしさは、、冷酷さは十分だったけど)。順番を付けるとすればサンダース>タケット>ダウエル。自分でもちょっと以外なランキングになりました。

レスコーの愛人役は3日目のサラ・ラムが良かった。あと最終日のマーラ・ガレアッツィも良かった。物語の本筋には絡まないけど、ソロで踊る場面は多いし演技力も必要とされる役なので、存在感が感じられないと舞台が締まらないんだよね。

乞食のかしらは断然に2日目のブライアン・マロニー。踊りの質が違いました。

マダムはエリザベス・マクゴリアン。威厳と品と打算がほどよく調和されていて大きな存在感。ジェネシア・ロサートは高級娼婦を仕切るマダムというよりは、普通の宿屋のおかみさんみたい。人が良すぎる感じがした。

看守はウィリアム・タケットとジャコモ・チリアーチを見たけど、前者の非人間的な冷酷さが素晴らしかった。後者はもっと世俗的で、自分の欲望をストレートに出していた。いい感じではあったけど普通の悪党と言う感じ。

あと紳士役で出ていたエドワード・ワトソン。先日プリンシパルに昇っただけあって、ホントに美しい踊りだった。何人かで踊っていても彼に目が吸い寄せられる。彼の主役を見てみたい気持ちになりました。

そんなこんなで、総じて満足できた『マノン』公演。
満足度では3日目>4日目=2日目>1日目。これまた当初の予想からすると意外な感じ。3日目(コジョカル/コボー/サモドゥーロフ)は、舞台全体のバランスがホントに良かった。誰が突出するでもなく、全員で一つの物語を作っていた印象。全幕ものはそういうのが好みみたい。

ま、見た人によって印象はそれぞれ違うと思うけど、とりあえず自分の印象は上記のような感じ。いろいろ掲示板とか感想日記とかを探して見てみてるけど、いろんな感じ方があって面白い。それがまた舞台の魅力なんだよね。

濃密なロイヤル祭が終わったので、ちょっと気が抜けてしまいました(笑)。来週はABT(アメリカン・バレエ・シアター)公演があるけど、なんかもうどうでもいい気分(^^;

しばらくエントリーしてなかったけど、来日中のロイヤル・バレエ公演はもちろん見に行ってました。『シンデレラ』は初日、3日目、最終日の3回見に行きました。

初日はアリーナ・コジョカル降板によりダーシー・バッセルがタイトルロール。
それに伴い、王子役はヨハン・コボーからデヴィッド・マッカテリに変更。

コジョカルは新国での『マノン』『ロミオとジュリエット』に続いて日本で3回目の降板。
縁がないんですかねー(ガラ公演なら見たことあるけど)。

3日目は日本初登場のロベルタ・マルケスとイヴァン・プトロフ。
そして最終日は吉田都とフェデリコ・ボネッリ。

やっぱり一番良かったのは吉田都さんでしたね。
健気で夢見る少女で、キラキラ輝いていました。会場も異様に盛り上がり、カーテンコールは異例の長さに。客電がついても帰る人はほとんどいなくて、1階席はオールスタンディング状態。都さんはレヴェランスの時に涙ぐんでいましたし。
『シンデレラ』で目頭が熱くなるとは思いませんでしたよ。ホントに素晴らしい舞台でした。

ダーシーは、とっても威厳のあるシンデレラ。1幕の灰かぶりのグレー衣装状態でも、気品に満ちあふれていました。なので、2幕舞踏会ではもうはや女王のような存在感。相手役のマッカテリが身長はあるけど地味なタイプだったので、彼女一人で盛り上げていたという感じでした(正確には彼女+義理の姉二人)。

マルケスは、明るく等身大の女の子で、不幸を不幸とも思わない朗らかなシンデレラ。細かい踊りや難しいところなどは勢いでこなしていた感じはあったけど、おとぎ話の夢物語感はよく出ていました。気品はまだまだだったけど、これはこれから少しずつ身につけていってくれればいいかな。まだ若いし。

アシュトン版『シンデレラ』といえば義理の姉二人。男性キャラクターダンサー二人によって怪演されるこの役どころ。往年の名ダンサー、サー・アンソニー・ダウエルとウェイン・スリープが主役顔負けの存在感を出していました。下手すると「えげつない」感じになってしまうんだけど、その辺りは程よく加減してあって、物語のメリハリを出していました。

他では道化役のホセ・マルティンが楽しげに美しく踊っていました。最終日はコールドの女の子にいろいろちょっかいを出していて遊んでいましたけど(笑)。四季の精は振付が難しく、なかなか満足できるレベルの踊りはなかったけど、サラ・ラムとローレン・カスバートソンはいい印象でした。

舞台美術と衣装はちょっと不満足。場面転換の音は五月蝿いし、重厚感とおとぎ話の雰囲気にかけていたように思った。新国に譲った以前のセットの方が私は好きですね。

あといつもいろいろ書いているオケ。今回は東京シティ・フィルだったけど、木管がいまいち。金管は比較的なっていたとは思うけど、プロコフィエフの難解な節回しに木管部隊が苦労していたように聞こえました。

さてと、今日からはアシュトンにならんでロイヤルが誇るマクミラン振付の『マノン』が始まります。いよいよギエム登場。日本で彼女の古典全幕物を見れるのは最後だと思ってるので、とっても楽しみです。では、行ってきますー!

7/2(土)の公演。
新国立劇場バレエ研修所1期生の本島美和さんがオペラ劇場での初主役となった舞台。

3月に中劇場で上演された『カルメン』で素晴らしい主役デビューを飾った彼女が、今回は大きなオペラ劇場で古典作品の主役を踊った。入団以来ずーっと贔屓にしてきたダンサーなので、幕が上がる前から応援モードに入っていて勝手にドキドキしていた(笑)。

幕が開いてバルセロナの街の広場。そこに登場した本島さんは周囲をぱっと照らすような笑顔と雰囲気を持った、街中のみんなから愛される人気者キトリだった。バレエ団生え抜きの初主役、しかもシーズン最終日ということもあって舞台のテンションはとても高かった。さすがに硬さが見える時もあったが踊りで目立ったミスもなく、得意のマイムでは表情豊かに物語を盛り上げていた。

2幕酒場のシーン。少し落ち着いてきたのか慣れてきたのか、全体的に余裕が出てきた。そして2幕の森の場面。キトリから幻想の中のドゥルシネア姫へと踊り分けをするのはなかなか難しいのだが、これが予想以上によい出来だった。静かで柔らかく優雅な踊りで舞台に花を添えていた。

そして3幕のグラン・パ・ド・ドゥ。軸がとても安定し、かつ余裕のある踊りだった。ヴァリエーションでは小気味のよい、切れのある踊り。グラン・フェッテも前半はシングル→シングル→ダブル、後半はシングルでとても安定感があった。スピードも十分。客席からは大きな拍手がおこっていた。

結果としては大成功だった古典全幕デビュー。もちろん課題はまだまだあるんだけど(踊りと踊りの繋ぎの部分とか、アクセントをつけるなどして観客へのアピールをもっとはっきりさせるとか等)、ある意味これがスタート。来シーズンは『くるみ割り人形』と『ジゼル』での主役が決まっています。今後はますます楽しみになってきました。

それにしても、彼女の新国デビューである『シンフォニー・イン・C』(第2楽章コリフェ)の時に、その踊り方の「間」とか「バネ」等を見て「将来的にはキトリで見たいなぁ」って思った自分の目はなかなか確かだったなぁ(←自画自賛)。でもその機会がこんなに早く来るとは思ってなかったです。ちょうどバレエ団の世代交代の時期ということも大きな要因のひとつでしょうけどね。

世代交代といえば、シーズン最終日だったのでこれが最後にバレエ団を去るダンサーが何人もいました。例えばソリストの大森結城さん。今回はギターの踊りと街の踊り子で安定感のある素晴らしい踊りを披露していましたが、来シーズンは契約ソリスト→登録ソリストとなります。完全に出なくなるわけではないと思いますが、見る機会がかなり少なくなってしまうのは寂しい限りです(新国に通うようになって、主役以外で最初に憶えたダンサーが大森さんだったこともあるので)。
コール・ド・バレエでもベテランの何人かは抜けるようです(契約更新せず)。来シーズンは研修所2期生を始め11人(女性7名、男性4名)のコール・ドが入団するからなんでしょうね。開場から8年が経っているわけですから、こういう世代交代があるのは仕方ないのですが、やっぱり寂しいですよね(ちなみに2期生はすでに前回『眠り』から普通に出演しています)。

さて、話を昨日の舞台に戻して。
バジル役の逸見さんは、バジル(街の床屋)にしては気品がありすぎましたが、初役のパートナーを頑張って盛り立てていました。途中サポートでちょっと危なっかしいところもあったけど、かなり丁寧にやっていた印象です。キトリに対しては優しい年上のお兄さんという感じのキャラでした。ま、年齢を考えるとそのままなんですけどね(^^;

群舞は相変わらず絶好調。あるダンサーに聞いたところ、やっぱり演奏は「めちゃめちゃ速かった」そうですけど、それでもあれだけ揃ってるのは見事です。街や酒場での賑やかしも楽しくて、ついつい主役ではなく周りに目が行ってしまいました。特に楠元さんと難波さんによる、エスパーダへの「黄色い声援」はツボでした(笑)。

ソリスト陣では森の女王役の寺島ひろみさん。相変わらずキラキラと輝いていて美しいです。身体能力に優れ、かつテクニックもあるので今後はますます期待です。あと、第1ヴァリエーションを踊った西山裕子さん。なんだかここ最近の安定感と情感はどうしたんでしょう。踊りにも以前よりも芯が通っていて見ていてとても心地よい。あと先にも挙げた大森さん。来期登録になってしまうのがホントに惜しいと思わせる出来でした。

今回の公演では名物である馬(ドン・キホーテ登場時に馬に跨がって出てくる)がいなかったのですが、これはオペラ『蝶々夫人』と同時並行の上演だったので、舞台裏に厩舎を造る余裕がなかったためのようです。あの馬が出てきた時の会場のドヨメキが好きだったんですけどねぇ(笑)。次は是非出してくださいませ>馬

これで2004-2005シーズンの新国立劇場バレエ団の公演は終了。来シーズンは10月の『カルミナ・ブラーナ』から始まります(同時上演は『ライモンダ』1幕の夢の場面)。新国ファンとしてはながーい中断期間です。うーむ、禁断症状がでてしまいそうだ...。

そろそろラストスパートに入った新国ドンキ。
今日は酒井はなちゃんと山本隆之さん。

はなちゃんのキトリは新国ファンにとっては語り草となっている3年前の舞台の印象がとても強い。そのため期待値はものすごく高くなってしまっているのが、ちょっと可愛そうな気もする。

今日は1幕は良かったけど、2幕以降少し調子を落としていた。だんだん軸が定まらなくなっていった感じ。それでも決めるところはしっかり決めるのがはなちゃん。3幕のグラン・フェッテは「シングル(扇=閉)→シングル(扇=閉)→ダブル(扇=開)」を軸はぶらつきながらも最後まで通して、大きな拍手をもらっていた。
演技面ではキャラクター的にもキトリは合っているので、ころころと表情を変えてバジルとやりとりをしていた。ただ、2幕の森の場面では、調子が落ち気味なせいもあって、ちょっと硬かったかな。まあ「お姫様」っていうキャラじゃないせいもあるだろうし。
そんな感じだったけど、全体としては満足いく踊りを見せてくれました。最近は登場機会が減っているけど、もっともっと見ていたいダンサーです。やっぱり名前の通り「華」があるんだよね。

バジル役の山本さんは、脚を傷めてるらしいんだけど、そんなことを感じさせないようなキレイな踊りを見せてました(負担の少なくなるよう少しアレンジしていたし)。キャラ的には「街の人気者」というのがすごく合っていて、作品に溶け込んでました。1幕での片手リフト2連続の場面では、微動だにしない素晴らしい安定感を見せて大きな拍手。いやー、すごかったな。はなちゃんとのコンビも息が合っていて、安心して見れいられました。

コールドは相変わらず出来がいいです。早いテンポのオケにもまったく遅れることなく、しかも揃っているのが素晴らしい。

さて、明日はいよいよ最終日。ご贔屓の本島美和さんが登場です。初の古典主役、どうなるかな?

6/29(水)。珍しい水曜公演。
主役は厚木三杏さんと貝川鐵夫さんの初役コンビ。

最初は少し硬かったけど、だんだんとほぐれていって3幕ではとてもいい出来に。サポート面で少しバランスが崩れることがあったけど、初コンビで初役ということを考えると、まあしょうがないかな。

個人的にはもう4年ほど貝川さんを応援しているので、今回の古典物初主役でかなりドキドキしてしまいました。1幕の片手リフトで最初失敗したけど、2度目は微動だにしないくらいキープして頑張ってました。3幕では余裕が出てきたのかサポートもうまくいってたし、本人の踊りも切れてました。もともと長身でラインがとってもキレイな人なので、今後も頑張って欲しいなー。
厚木さんは思いのほか可愛らしいキトリ。ながーい手足をテキパキと使って、小気味のいい踊りを見せていました。

今日は気合いが入っていたので1階正面前の方だったので、舞台美術の上の方を初めて見れました。こんな美術だったのねー、キレイだなー、と幸せな気分になりました。

さぁ、明後日ははなちゃん&山本さんだ。
とっても期待してます!楽しみ!